熟成黒にんにくの研究成果
黒にんにくの研究成果
![]() | 多くの健康食品メーカーから販売される「黒にんにく」サプリメント。今、なぜ青森県の「黒にんにく」が話題になっているのでしょうか? さっそく、そのヒミツに迫ってみましょう! ![]()
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■黒にんにくって、どうして黒いの? | ■どこで生まれたの? | |
黒にんにくは果実が黒いです。これは、白いにんにくを高温、高湿という一定の環境に3~4週間置くことで、熟成発酵して黒くなるのです。不思議ですね。この変化は、チョコレートなどと同じメイラード反応だと考えられています。「黒にんにく」は、製造過程で、科学的な食品添加物を一切使っていません。 | 黒にんにくの発祥は三重県と言われています。青森県においても2005年までは三重県で発酵熟成させたものだけが売られていました。しかし、青森県は全国屈指の高品質にんにくの生産地。2006年より関係各所にて研究開発が進められ、ついに青森県産の黒にんにくが誕生したのです。 |
■どんな味がするの? 臭いは大丈夫? | ■たくさん食べても大丈夫? | |
発酵熟成して黒くなったにんにくは糖度が増え、まるでドライフルーツのような食感に生まれ変わります。食べる瞬間は甘酸っぱい香りが広がり、ギョーザや焼肉を食べたあとのようなにんにく臭さはありません。ですので、たくさんの人にご愛用いただける商品です。 | 黒にんにくは、生のニンニクを食べたときのような胃への刺激が少なく、お年寄りからお子さままで、広くお召し上がり頂けます。 ただし、薬を大量に摂取しても意味がないのと同じように、適度な量を定期的に摂取することをおすすめいたします。1日1片から2片が目安です。 |
■なんでこんなに騒がれてるの? | ■琥珀にんにくって?! | ||
黒にんにくのブレイクを生んだ理由のひとつに、2006年に元弘前大学医学部教授「佐々木甚一」博士の研究成果があげられます。
※マウスのガンの消失が認められただけで、ヒトのガンに対する効果は検証されておりません。 | 琥珀にんにくは、青森県農産物加工指導センターで、県産にんにくの機能性成分を効果的に高める試験研究から生まれた画期的な熟成にんにくです。![]() 動脈硬化の予防に効果があるとされている「シクロアリイン」と、滋養強壮に効果があるとされている「S-アリルシステイン」の二つの成分が、通常のにんにくより数倍から数十倍含まれています。こちらもぜひお試しください。 |

![]() ![]() | 黒にんにくブームの火付け役となったのは、弘前大学医学部から発表された、驚くべき研究成果です。 いったいどんなにスゴイ「研究成果」だったのでしょうか? 当時発表を行った佐々木 甚一氏からお話しをうかがいました。 有害な活性酸素を取りのぞき、生にんにくにはわずかしか含まれないS-アリルシステインが、黒にんにくには豊富に含まれています。 教授時代に行ったマウスによる実験結果では、高い抗ガン作用が実証され、新聞にも大き取り上げられました。 |
進化を続けたにんにく 「熟成黒にんにくと琥珀にんにく」 |
■にんにくの歴史 | ■にんにくの薬効 | |
にんにくは最も古くから用いられてきた食材である。その記録は紀元前4000年の古代エジプトまで遡る。中国・朝鮮を経てわが国に伝来したのは2000年前の弥生時代と推定されている。世界最古のエジプトの医学書とされている「Codex Ebers」(1550 BC)には、不思議な力を与える食べ物として紹介されている。 | にんにくの薬効として、抗菌作用、発ガン抑制、コレステロール低下、血栓・脳卒中予防、血糖値低下作用などが証明されてきている。特に、1990年アメリカのNCIが発表した「デザイナーフーズ・プロジェクト」において、ガン予防効果の最も強い野菜はにんにくであると公表されてから世界的に注目されだした。 |
■熟成黒にんにくが登場 | |||
そのにんにくの世界にいま新たなる動きがでてきた。「黒くて甘い果物感覚」の「熟成黒にんにく」の出現である。人工添加物は全く含まれていない自己熟成のみで作られるこのにんにくには、にんにく特有の刺激臭はなくそのまま食べられる。 | さらに青森県において新たな商品として、最近、「琥珀ニンニク」が開発された。「琥珀ニンニク」は、機能性成分の「S-アリルシステイン」の含量が「熟成黒ニンニク」よりも高いのが特徴である。組成の化学分析は終わっているが機能性についての解析が不充分であり、それが今後の研究課題である。 | ||
さらに大切なことは、「S-アリルシステイン」という機能性成分が多く含まれている点にある。黒にんにくは、生にんにくに比べて約4倍のS-アリルシステインが含まれている。 | ![]() |
■黒にんにくの強い抗酸化活性化力 | |
私たちが「熟成黒にんにく」の抽出成分を用いてマウス腫瘍に対する作用を調べたところ、強い抗腫瘍活性を示す結果が得られ半数のマウスの腫瘍が消失した。 また抗酸化活性も強く、殺菌作用のあることも実験で確認できた。この実験での抗腫瘍活性をそのままヒトの腫瘍にあてはめて評価するわけにはいかないが、一つの手がかりにはなる。 | ![]() |
| 黒にんにく成分の殺菌作用![]() A:抽出成分濃度1%(左シャーレ上・褐色部分)では殺菌効果なし。 B:抽出成分濃度5%(右シャーレ下・褐色部分)に増やしたところ、1?4の細菌に対して殺菌効果が現れた(菌が消えたり、細くなっている)。両シャーレ灰白色の部分は抽出成分を含まない対照部分で、菌が発育している。 |